タイトルに書きましたが、ちょうど700回目の更新が20周年とは。。全く狙ってもいなかった中、こんな偶然あるのか?と、独り震えました。。
父とボク
20周年、という節目もあり、上記タイトル通りについての投稿となるのですが、どちらかといえば改めて最近改めて増えた質問によく出てくる
『どうしてケーキ屋さんになろうと思ったんですか?』
行動制限がなくなったせいもあってか、改めていろんな人との交流がありがたいことに生まれ、お久しぶりな方との再会だとか、特に初めましての方と行き着く話題が此処のような気がします。
あ、学生さんとお話する機会が多かったからだ。書いてて思い出した笑笑。なんでだったんだろう?って思い出せなくて。最近タスクが溜まると収拾つかなくなってきたのが悩み。
歳とったんだな。と認める享受も必要。初志貫徹とは言い過ぎかもしれないけど、えーっと?なんだっけ?みたいなしどろもどろ的な部分もあるので改めて。
父はボクと同じ洋菓子製造の職人さんです。今でも数時間、お店で仕事をしております。
多分、小学校高学年の頃には父からは「お菓子屋はいいぞー」と謎に言われて育ちました。何がいいのか?という部分はすごくモヤっとしてましたが←
「サラリーマンでは自由がない」
このフレーズは印象的に覚えてます。
思春期の自由と、社会で活動する際の自由。
絶対に違う単語なんですよね。異口同音とはこの事で間違いなし。
それこそ小6にもなってくると、自分で簡単な昼飯なんかは自分で作ってみよう、なんて割と挑戦好きなところもあって食に対しての興味も須く増して行ったのでしょうね。中学の時?流行してた料理の鉄人のレシピ本とか買ってきて。
老酒がないと美味しいマーボーはできない!とか妙なこだわりがあるかと思いきや、冷蔵庫の中限定で何が作れるか?みたいなこともしたり。絶対こうじゃないといけない!みたいな縛りはなかったように記憶してます。
かといって、お菓子に興味があったかと当時を問うと皆無。
父とボクはお菓子について特に議論することもなく、将来大学へ行くかどうかなどと言った話題もなく、むしろ高校へは行きたくなく、早く業界へ足を踏み入れればキャリアアップにもつながるから。などと言った覚えがあります。
「高校は出た方がいい」と言われたので、行きましたが笑
勉学には興味もなく、やらされてる感のある雰囲気が嫌だったんでしょうね。
やりたいことが見つからない。
学生さんたちの口癖にもにたコトバ。
やりたいことを見つけに飛び込む場所がわからない。という気がします。
父から受けたコトバとは鬼さんこちら、てのなる方へ。とも受け取れる気がします。
父の働く現場へはいつでも出入りできることも出来ましたし、夜遅くまで働く姿は見れませんでしたが、帰りが遅いのも大変なことだろうと察してましたし。
みんなが右へ行くから、じゃあ自分も。
なんて右にならえ。みたいなのが本当に大っ嫌いだったのは間違いなしです。自分にしか出来ない何か。という漠然とした指針みたいなのがはっきりしてきたのは高校進学してからだと思いますね。
高校から自分の父が働く現場にバイトとして出入りするようになりました。特に何かをまなぶということはなく、お菓子屋の現場とは?という業に入らずば。というやつですね。
やはり勉学は嫌いで、集団行動が嫌で、我が儘申して一年間の高校留学をさせていただきました。
中略。
フランスで仕事をしてみたい。飛躍的。笑
なんか仕事に対してのアイデンティティが固まった。みたいな
父と当時仲良くさせていただいていて、後々自分が開業する際に多大な尽力をくださった方の紹介もあり、兵庫県で就職が出来、現在に到ることが出来たという、相当な端折りが発生している訳です。
ここまで振り返ってみると、将来の夢というよりも、自分の居心地というか、自分の適性について素直でいたから。というのが大きかった様に感じます。
ありがたいことに、ペルシュの門を叩く将来有望の若者が訪れてくれます。
面接でお話しさせてもらうときに志望動機を伺うと、とてもキラキラとした夢を聞かせてもらいます。ましてや「ペルシュさんのケーキを食べて育ってきました」なんて言われたりしたら。
自分自身にとっても、ケーキというのは特別な時に出てくる存在でした。
誕生日に歳の離れた姉と、おたんじょうびおめでとうのチョコプレートの所有権について、クリスマスケーキの場合はチョコプレートどうするのか?とか。大切に箱にしまっておいたケーキが翌日になってスポンジがよりしっとりして美味しいとか。
父の威厳とやさしさが共存する、ケーキ家という存在に身を置き、置き続けたことで感じることができた「お菓子屋はいいぞー」に近づけた気がします。
オープンからこの形を頑なに変えずに出し続けているいちごのショートケーキは、父からの継承です。たくさんの学びをありがとう。家族の支えあってこその今がある。感謝はしてもしたりませんね。今こうやって見てくださっている皆さまにも同じ様に感謝のキモチが伝わっていると嬉しいです。
🍰 🍰 🍰 🍰 🍰
ここまでは、Instagramで期間限定で投稿したテキストです。
なんかすぐ疎かにするだろう。20周年の節目に感じることと、それっぽい内容の何かをアップしないと。っていう焦りを露わに、バババーってアップした記事です。
文末に触れてますけど、クリスマスケーキの愉しみみたいなの。
ほんと、リアタイでとある方と話した内容ですが、
「サンタはいいんです。ファミリー向けって大切なの分かってるんですけど、自分がおおぉぉーってなる様なとっておきのクリスマスケーキが発表されるのが本当にワクワクするんですよー」
ペルシュを、ボクを推してくださる方のご意見なんですが、とっても有り難いキモチでお話し伺っておりました。
つくる側が飽きてしまったら、絶対受け手は飽き飽きしてるよね?
現場でいつも言っていることです。
自分を鼓舞する?くらいの意味合いでもあるのですが、実際繰り返しが超絶苦手な性分。
コロナ禍のせいとか言うつもりではないのですが、閃きとか、新しいコレがしたい!といった欲求が遠のいたんですよね。余裕が無かったというか。
能動的でない自分自身に苛立ちもあったり。ちょっと苦しい期間でもあったのをここで告白しちゃいます!キャっ!
正直言っちゃうと、思いつかないなら無理に目先の目新しいに走らない。というキモチも持ち合わせていたので、俗にいうスランプ状態でもなかったのでご安心を。
今はどうだろう。いろんな方とお会いできる機会に恵まれて、一緒にお仕事もできたり。。最近だとくまさんの休日で好き勝手させてもらってw
よく言うじゃないですか。
好きだったアーティストに対して「昔は良かったんだよなー。今ってなんか方向性変わって好きじゃなくなったんだよね」って。
は?
ですよね?
当時のままで、似た様なテイストでインダストリアルに懇々とものづくりしとったら、そりゃあ最後病みますぜ。発信する側からしたら。
むしろ言いたいのが、
価値観変わらんアナタ、もうちょいガッついた方が良きでは?
20年って、節目だけど、通過点でしかなくて。当然。
クリエイティビティって創作の種でもあり、人を遮断する言い訳でもあるんですよね。自分がひらめきや創作するエネルギーを得たときに、同時に閉じていく感覚があるんです。閉じれば閉じるほど、人はフラットでいるのが難しいし、唯一無二を求めてやっている以上、周囲との関わりがうまくできない時期もある。そういう状態を抽象化して表現することも出来なくないけど、ちょっと毒づいてみましたwww
環境の変化もそうだけど、自身の価値観の変化に伴って、表現したい様式も変わっていくんですよ。
偉そうに言ってますけど、自分も若い時に崇拝していたアーティストが、やっぱり方向性が変化していって、「なんで?」ってなりましたもん。
でも、推しだったバンドの「変化」した頃合いって、ちょうど今現在の自分がその頃合いに並んだ時分。リアルタイムで人生の”マス”に立ったから解るんです。
ああ、そういうことなのか。って。具体性については触れませんけど。経験と体感でようやくここまで来たんだな。諸先輩が伝えようとしていたかも知れない継承についてもなんとなく理解できる様になってきました。(自分で勝手に解釈したことです)
Twitterで偶然見かけたやつ↑言いたいこと全部まとめてるじゃん!笑笑
そういえば最近能動的に動ける様になって、創作意欲も高まっていて。能動的である影響を受けるのって常々アーティストさんからなんです。その時々に感じる自分の享受みたいなものを色濃く反映してくれる様で。。過去ブログでも必ずと言っていいほど、つべリンクぺたりしてきたのも、今の自分の内側を表現するのにうってつけだと思ってのことで。(きっとその都度観てくれた人はゼロで間違いなしの案件www)
一言だけ。申します。
やさしさ
いま、いちばん表現したいことです。
むずかし。新しさなんかより、今一番目指しているところです。
この案件についてはまた改めてお伝えしないと(誰も待っていなくても)いけない気がします。きっとまた長文失礼します案件確定で居てくださったらありがたいです。
あとがき
なんとか10月中に20周年の感謝をなんとなく書き綴れてホッとしました。
正直言って、至らない事も有って、お客様から叱咤いただくこともありました。
自分のロジカルマインドが招く誤解もあったりしますが、なにぶん不器用で愚直であるがゆえ。とお許しいただければと思います。
でも本心で申します。
笑顔で美味しい、良かった、って言ってもらえるのが嬉しいから仕事を続けていけるんだな。常に感じていることです。後進にもその想いを伝えていこう、渡していこう。と躍起になっていますが、不甲斐無い性分でなかなか叶わずにおります。こんな私ですが、末長くお付き合いくださいましたらありがたいと思っております。最後までお目通しありがとうございました。今回のつべリンクぺたりはお休みします。笑